天然のお蚕様の繭をゲットしました!
天然の繭玉の貴重な画像、これから西陣織に欠かせないシルクの生糸へ生まれ変わります
Atelier Kyoto Nishijin(アトリエキョウトニシジン)は京都の西陣織を使った素敵な和雑貨をお届けしているオリジナルブランドです。今日は西陣織には欠かせないシルクの生糸の原料となる天然の繭玉を手に入れたので、そのお話をしたいと思います。
先日絹織物についてのページを作成して公開しましたが、その時に繭の画像が無くテキストだけだったのですが、伝手でお蚕様の繭をゲット出来たので紹介したいと思います。
中々貴重な写真を撮ることが出来ました。フリー素材ではネットにあるんですが、これは実際に私が撮影しました。(転載して貰ってもいいですが、連絡頂けると嬉しいです)
Atelier Kyoto Nishijin(アトリエキョウトニシジン)の商品は基本的にはシルク100%の西陣織の生地を使っています。(一部例外有)ですが中々私たちでも蚕の繭って見る機会がありません。生糸は普通に見る機会があるのですが、糸になる前の繭の状態はまぁ見る事(というか必要が無い)ありませんでした。
今回幸運にも借りられたのでご紹介したいと思います。
繭から糸にするのには本当に大変な作業なのです
判りやすく背景を黒の西陣織の生地にしてみました。少し毛羽立っているのが判ると思います。ちなみにこれ本物の繭なので振るとカラカラと音がするんですよ・・・まぁ繭ですし、何が入っているかはご想像にお任せします。
この画僧を見ると大きさや色が個体差によって若干違うのが判って頂けるのではないかと思います。この繭1個から約800~1200mのシルクになるっていうのだから驚きです。しかも天然素材では唯一の長繊維なので最初から最後まで繋がっているんですよ。
800m~1200mの糸になるなら結構取れると思われるかもしれませんが、繭から取った状態では非常に細くこのままでは織糸には使用出来ません、これを何本も束ねてやっと1本の生糸になるのです。
*ちなみに私たちが使用している糸は21/3片というのを使っています。これは21本束ねた糸を3本(63本)を片撚り(より、捩じっている)したものが=シルク1本です。それを通常は2本引き揃えで織っていきます。もう意味が判らないでしょ?
頭では理解出来ますが、実際に天然の繭から糸にするのがどれだけ難しいのか・・・本当に昔の人は凄い事を考えるものです。
そもそも何故糸にしようと思ったのか、まずそこが疑問です(笑)
本当かどうかは知りませんが、中国の偉い人がこの繭をお湯に浸けた時に崩れて糸になったのを見て、絹糸にするのを思いついたとか言われています。実際に糸にするときはお湯で煮てからやっていくので、あながち本当かもしれません。
今でこそ色々な道具が開発されてきたので、楽にはなっているとは思いますが、1個の繭から取れる絹糸の量なんてほんの少しだけです。それを沢山集めて糸にして、染めて生地を織る・・・物凄い時間と労力がかかっているんですね。
この限られた資源を大切に使っていきたいと思っています。
関連情報
京都の西陣織を使った和小物|Atelier Kyoto Nishijin(アトリエキョウトニシジン)
Atelier Kyoto Nishijin(アトリエキョウトニシジン)は、
日本の伝統工芸品に指定されている京都の西陣織を使った和雑貨ブランドです。
人気の抗菌・抗ウイルスマスクケースや財布、化粧ポーチ、バッグ等を、
シルク100%の生地から全てオリジナルで企画・製造・販売しています。
和服だけでは無く洋服にも合うように「普段使いが出来る可愛い和雑貨」を
コンセプトの一つに掲げ、伝統的な職人技でモダンに生まれ変わった和小物達は、
大人のお洒落を楽しみたい方に特におすすめです。
屋号 | 京都西陣工房 |
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