貼り合わせ技法により作成された西陣織のフォーマルバッグ

Atelier Kyoto Nishijin（アトリエキョウトニシジン）は京都の西陣織を使った素敵な和雑貨をお届けしているオリジナルブランドです。伝統的な西陣織をモダンに生まれ変わらせた和雑貨は、和物のお洒落を楽しみたい方に特におススメです。

Atelier Kyoto Nishijinには何点かブランドコンセプトがあって、そのひとつに「普段使いが出来る和雑貨」というのがあります。これはどちらかと言うと和装に合わせがちな（というより和装にしか合わないような）伝統工芸（西陣織）を使った商品を、普段の洋服に合うようにモダンに生まれ変わらせて毎日使って頂きたいなと思って掲げています。

ほとんどの商品がそのようなコンセプトに基づいて企画していってるのですが、今日ご紹介する「貼り合わせ技法」のよるフォーマルバッグは、そんなコンセプトには当てはまらない正に伝統技術の結晶といったものになります。

毎回この様な職人の技法をご紹介する時に同じ事を言っていると思いますが、この「貼り合わせ技法」も出来る職人が限られています。悲しいですが、この技法も何年かすると過去の物になってしまうかもしれません・・・

貼り合わせ技法とは・・・通常バッグなどを作る時には専用のミシンで作られる縫製物になりますが、このフォーマルバッグはミシンでの縫製は一切使っておらず、全て職人の手作業による貼り合わせによって制作された文字通り職人手作りのフォーマルバッグです。

＊持ち手部分のみ強度確保の為ミシン縫製になっています

専用の接着剤でパーツ毎に貼り合わせていくので非常に手間がかかる制作方法です、素早く大量に生産する必要がある安価な商品には全く向いていない技法です。

その為今日では貼り合わせで制作している職人さんは非常に少なくなってきているのです。

Atelier Kyoto Nishijin（アトリエキョウトニシジン）

2021.06.18

西陣織シルク・貼りフォーマルバッグ・慶弔両用・影格子・レディース・日本製

https://atelier-nishijin.kyoto/products/atelier-kyoto-nishijin-西陣織シルク・貼りフォーマルバッグ・影

伝統的な職人技で制作された西陣織の貼りフォーマルバッグ ●ミシンを使わず職人の手作業のみで作られた貼りフォーマルバッグ ●黒地に格子が影の様に溶け込む美しい西陣織シルク生地 ●バッグとしてしっかりとした収納力を確保 ●温かみを感じさせる純日本製  伝統的な貼り技法で制作された美しいフォーマルバッグ このフォーマルバッグ、良く見ると通常のバッグにはあるミシンステッチが見当たりません。単純にステッチを入れていないだけかと思いきや実はこのフォーマルバッグ、ミシンでは一切縫製...

Atelier Kyoto Nishijin（アトリエキョウトニシジン）

2021.10.04

西陣織シルク・貼りフォーマルバッグ・慶弔両用・ヴィンテージバロック・幾何学模...

https://atelier-nishijin.kyoto/products/atelier-kyoto-nishijin-西陣織シルク・貼りフォーマルバッグ・ヴ

伝統的な職人技で制作された西陣織の貼りフォーマルバッグ ●ミシンを使わず職人の手作業のみで作られた貼りフォーマルバッグ ●西陣織の技術が光る超繊細なバロック調のオーナメント柄 ●フォーマルバッグとしてしっかりとした収納力を確保 ●温かみを感じさせる純日本製  伝統的な貼り技法で制作された美しい佇まいのフォーマルバッグ このフォーマルバッグ良く見ると通常のバッグにはあるミシンステッチが見当たりません。単純にステッチを入れていないだけかと思いきや、実はミシンでは一切縫製し...

Atelier Kyoto Nishijin（アトリエキョウトニシジン）

2021.10.04

西陣織シルク・貼りフォーマルバッグ・慶弔両用・小花吹雪・花柄・レディース・日本製

https://atelier-nishijin.kyoto/products/atelier-kyoto-nishijin-西陣織シルク・貼りフォーマルバッグ・小

伝統的な職人技で制作された西陣織の貼りフォーマルバッグ ●ミシンを使わず職人の手作業のみで作られた貼りフォーマルバッグ ●可愛らしい咲き乱れる小花を西陣織で表現した美しいシルク生地 ●フォーマルバッグとしてしっかりとした収納力を確保 ●温かみを感じさせる純日本製  伝統的な貼り技法で制作された美しい佇まいのフォーマルバッグ このフォーマルバッグ良く見ると通常のバッグにはあるミシンステッチが見当たりません。単純にステッチを入れていないだけかと思いきや、実はミシンでは一切...

全部同じに見えるかもしれませんが、黒地に違う柄がそれぞれ乗っています。漆黒の正絹の美しさに誰もが目を奪われるフォーマルバッグです。

貼り合わせ技法で作られたバッグの特徴とは？

貼り合わせ技法はミシンを使わずに職人が目で見ながら調整していくので、ミシン物の様にカッチリした仕上がりには向いておらず、どちらかというと全体的に丸みを帯びた仕上がりになるのが特徴の一つです。（使う芯材等によっても変わりますが）

緩やかなカーブを描く画像のようなフラップの先などや、バッグの角部分などがすっきりした仕上がりになります。

これはミシンで何か縫製した事ある方は判ると思いますが、生地と生地を縫い合わせていくと縫い代部分が裏で喧嘩していきますよね？（特に角部分で）そこを貼り合わせ技法なら上手く生地の「いせ」を入れながら綺麗に仕上げていけるという訳です。

いせ込みとは・・・平面の生地を立体的に形取る縫製テクニックの一つです、ジャケットのアームホールなど体に添わせる必要がある部分に使われるテクニックです、「いせる」と言います。縫い代をぐし縫いをして縮めながら縫ったり、アイロンで皺にならないよう立体的に仕上げていきます。

簡単そうで非常に難しい技術です。いせを入れすぎると皺が表面に出てしまうので、そこが熟練職人の腕の見せ所です。

話は変わりますが、このいせ込みって本当に難しいんですよ。私も昔洋裁を学んでいたので良くジャケットを縫製していました。長さの違う生地を片方の生地に「いせ込み」を入れながら最終的に同じ長さにするのですが、急に入れすぎると表面にタックの様な皺が入りますし、十分に入れないと今度は最後で長さが余ったりするのです（笑）

縫製物とはまた違った貼り合わせ技法による西陣織フォーマルバッグの話でした。

量産はしないと思うので、現品限りの早い者勝ちです！