Atelier Kyoto Nishijin（アトリエキョウトニシジン）は京都の西陣織を使った素敵な和雑貨をお届けしているオリジナルブランドです。伝統的な西陣織を普段使いが出来る様にモダンに生まれ変わらせた和雑貨は、派手過ぎないお洒落を楽しみたい方に特におススメです。

＊西陣織（織物）と良く比較される事の多い「プリント」ですが、どちらも一長一短あり優越を付ける記事ではありません。

私たちの商品は織物の一種である京都の西陣織をメイン素材に様々な商品を生み出しています。ブランドコンセプトの一つに「普段使いが出来る可愛い和雑貨」を掲げ、和装にしか合わないのではなく洋装にも合うように、色・柄をオリジナルで企画した和洋折衷の和雑貨ブランドです。

織物というとパッと見はプリントの様に見えますが、手に取るとその違いは一目瞭然です。

西陣織の凄さは経糸（たていと）×緯糸（よこいと）+織組織（おりそしき）の織りなすバリエーションの豊富さ

織物（西陣織）もプリントもどちらも平面的なものです。織物生地もプリント生地もどちらも1枚の布の状態です。どちらも様々な模様を描くことが出来ますが、違いと言えば使える色数に違いが出て来ます。

プリントは（最近の主流であるインクジェットプリントなら、ほぼ）無限に色数が使えますが、織物はどう足掻いても8色～12色しか同じ生地内で使う事が出来ません。こう書くと表現出来る柄にはプリントに及ばない気がしますが、織物にはプリントには無い「経糸」と「織組織変化」という技があります。

織物は経糸と緯糸が（基本的には）交互に表面に出て、そこへ更に織組織の変化を付ける事が出来ます。

たとえ同じ色であっても経糸と緯糸の分量と織組織の組み合わせによって、全く違った雰囲気の生地に仕上げる事が出来るのです。

これは歴史の深い西陣の織職人が切磋琢磨し、現代に受け継がれてきた職人技の成せる技術です。平面的な生地であっても織組織の変化によって生地に立体感を加え、さらに光の当たり方で絶妙に色が変化する多様性を見せてくれます。

上記画像は美しい西陣織の花柄生地ですが、うっすらと全体的に青みがかかっているの判りますか？

これは画像にエフェクトかけているのではありません。この生地の経糸が紺色なので表面に少し影響しているのです。また花弁部分を良く見ると非常に立体的に盛った様になっていますが、これが出来るのも織物の組織変化がある為です。

プリントは見たままですが、織物は見る角度・当たっている光源の種類で幾重にも変わった表情になります。たとえ毎日使うものであっても見る場所・時間で様々な表情を見せてくれるのが織物の凄い所なのです。

毎日使えるAtelier Kyoto Nishijin（アトリエキョウトニシジン）の西陣織を使った和雑貨ですが、毎日見ていてもいつもとは違った表情を見せてくれ、目でも楽しみながらお洒落も楽しめるそんな和雑貨になっています。

手で触っても楽しめる西陣織シルクの滑らかな手触りにうっとり

プリント生地はプリント下地（版下生地）によって生地の風合いが左右されます。一概には言えませんが版下には綿が使われる事が多く（比較的安価で染料の乗りも良いので）、プリントの生地の風合いは手触りを楽しむというものではありません。

＊個人的な感想です

西陣織はどうかと言うと、使われている素材は正絹（シルク）です。シルクと言えば美しい艶と滑らかな手触りが特長の天然繊維です。生地になった状態でもその特長は受け継がれており、目で見ても手で触っても楽しめる生地に仕上がります。

またAtelier Kyoto Nishijin（アトリエキョウトニシジン）の使っているシルクは、約60デニールという非常に細いシルク糸を使って織り上げています。これは薄めのストッキングと同じ位の糸の太さです。

この細いシルク糸を使って織り上げる事で、インクジェットプリント生地にも匹敵する精細な柄を織る事を可能にしているのです。

シルク繊維のプリズム効果による発色の良さと美しい艶

面白いのですがシルク繊維の断面を拡大してみると円形では無く三角形をしています。これがプリズムの様な働きになり独特の美しい光沢を生み出します。染色性も高く繊維の奥まで染料が浸透する為、深みのある色合いが生まれます。

この独特の形状が生み出す美しい艶はまるで真珠のような光沢とも言われ、古代より王族に親しまれてきた理由の一つです。

古代では絹の製法は中国でしか行われなかったので、インド・ペルシア方面に輸出されていました。これが有名なシルクロード（絹の道）の始まりとされています。

Atelier Kyoto Nishijin（アトリエキョウトニシジン）の西陣織は全て正絹100％の本物のシルク

私たちは本物を皆様へお届けしたい、そんな思いで全ての商品をオリジナルで企画しています。

気取らず普段使いが出来るモダンなデザインへ落とし込んで、毎日使えるお洒落な西陣織の和雑貨。日常的に使う事で日本が世界へ誇る伝統産業をもっと身近に感じて頂ければと思い、全て正絹100％のシルクを使う事に拘っています。

「西陣織ってこんな可愛いんだ」「やっぱり日本製って良いね」って思って頂けるように。