Atelier Kyoto Nishijin(アトリエキョウトニシジン) Atelier Kyoto Nishijin(アトリエキョウトニシジン)では、日本の伝統工芸品に指定されている西陣織を使った小物として人気の抗菌マスクケースや財布、ポーチ、バッグ等を製造販売しています。普段使い出来る可愛い和雑貨をコンセプトに伝統的な職人技でモダンなったアイテムは、和物のおしゃれを楽しみたい方におすすめです。

皮革の種類とその特長

バッグや財布に使用される革には色々な種類があります、Atelier Kyoto Nishijin(アトリエキョウトニシジン)では西陣織を使った和雑貨をメインに販売していますが、一部皮革製品も取り揃えております。

 

ここではバッグ・財布で良く使われている皮革をその種類ごとに特長を見ていきましょう。

 

 

 

動物の種類とその革の特長について

 

一言で革と言っても様々な種類の動物から利用されています。ここでは種類ごとにその特長を見ていきましょう。

 

 

牛(牛革)

 

革と聞けばまずは牛革をイメージされる方が多いのではないでしょうか?それもその筈、国内で最も多く生産され幅広い製品に使われているのが牛革になります。

 

牛革の仕上がりは美しく丈夫なので昔から良く使われてきた革です。ただ牛革と言ってもその成長度合いや、年齢、性別、飼育された場所などでかなり革の価値が変わってきます。安物から超高級品まで様々です。

 

国内で有名な産地と言えば兵庫県姫路のたつの地区が有名です。

 

 

 

馬(馬革)

 

牛革に比べると繊維構造が荒く、少し厚みも薄いので堅牢さでは牛革に劣ります。柔らかいので裏革などに利用される事が多いです。ただし馬のお尻部分から取り出される部位は「コードバン」と呼ばれ最高級の革の一つとされています。

 

普通の革と違い表面では無く「コードバン層」と呼ばれる部分を、熟練の技術で削り出したものがコードバンの革になります。削り出すまではコードバン層を持っているか判らない為、非常に希少で宝石に例えられることが多いです。

 

取り出されたコードバンの大きさも小さいのでバッグに使われる事はほぼ無く、靴や財布などの小物製品に使われます。空気も水も通さない程の緻密な繊維構造をしており、素晴らしい光沢を持った革です。

 

 

 

豚(豚革)

 

革と言うのは基本的に食肉の為に出る副産物としての原皮の利用となっています。日本では原皮資源に恵まれていないですが、豚革に限っては例外で、戦後の豚の畜産増加に伴って豚革を専門とするタンナーが増えてきました。

 

豚革で有名なのは東京の墨田区エリア、日本を代表する革として世界へ輸出もされる程です。特にスエード状に仕上げた「ピッグスキン・スエード」はカジュアルな装いに向き、バッグやシューズ等に人気です。最近はスエードに更にプリント加工をしたものも見られ、ぱっと見はピッグスキンとは気づけない革も生み出されています。

 

表面に毛穴が三つずつ並んでいるのが特長です。あとはちょっと独特のニオイがあるので、苦手な方もおられるかもしれません。

 

 

羊(羊革)

 

羊の革の事を「シープ・スキン」、仔羊の革の事を「ラム・スキン」と呼びます。ラム肉のラムです。

 

特にラムは非常に薄く柔らかく革特有の重さを感じさせないので、ジャケットやバッグなどに良く使用されます。ただ強度は余り強くないので、取り扱いには注意が必要です。

 

 

山羊(山羊革)

 

山羊革を「ゴート・スキン」仔山羊の革の事を「キッド・スキン」と呼びます。独特の毛穴の形をしており、表面にシボ模様があるのが特長です。

 

薄く柔らかいですが丈夫で型崩れしにくい性質を持っているので、シューズや手袋等に良く使われます。

 

生産量が限られているので希少で高級素材に分類されます。

 

 

鹿(鹿革)

 

オスの鹿革を「バック・スキン」メスの鹿革を「ディア・スキン」と呼びます。繊維が細かく柔らかで耐水性があり、なんと洗濯が出来る革です。日本では古くから加工し易い革として馬具や武具などに使用されて来ました。

 

オイルでオイル鞣ししたものは「セーム革」と呼ばれ眼鏡拭きや自動車のガラス拭きなどに良く利用されています。

 

また表面の銀面を削って漆で文様を描いた「印伝(印傳とも)」は、山梨県の甲州印伝が伝統工芸として国から指定されています。

 

 

爬虫類系(ワニ革・ヘビ革・トカゲ革)

 

ワニ・ヘビ・トカゲが代表的な爬虫類系の皮革になります。また爬虫類ではないですがオーストリッチ(ダチョウ)やエイ・シャーク(サメ)などの身近ではない皮革をまとめて「エキゾチック・レザー」と称される事もあります。

 

食用としての副産物では無く、皮革の為に捕獲されています・・・その為非常に希少で超が付く高級品です。その為鱗模様を模した型押しを、比較的安価な革に型押しされた革も良く見られます。

 

ワニ・ヘビ・トカゲはいずれも独特の鱗模様が美しく、非常に堅牢です。個性的な模様を生かす為シンプルにバッグ・財布などに利用されます。

 

 

革の仕上げ方法による種類とその特長

 

革にはその仕上げ方法によっても様々な呼び方があります。代表的な仕上げ方法を見ていきましょう。

 

 

本染革・銀付き革

 

革は表面の部分を銀面(又は吟面)と呼び、その表面をそのまま生かした革の事を「銀付き革」と呼びます。

 

また銀面の感じを忠実に再現するために所定の染料で染めて仕上げた物を「本染革」と呼び、一般的に「革」と言えばこの銀付きの革の事を指します。

 

 

 

ガラス貼革

 

原皮から鞣され「皮」から「革」へなっていくのですが、乾燥させるときに板に張り付けて乾燥させる方法と、ガラス又はホーロー板に張り付けて乾燥させる方法があります。

 

このガラス貼り乾燥をおこなった革の表面をサンドペーパーで擦って、上から合成樹脂を塗って仕上げた革を「ガラス貼り革」と呼んでいます。

 

革の性質を持ちながら表面の堅牢さは合成樹脂のお陰で非常に丈夫、手入れも簡単な事から紳士靴や学生鞄などに良く使われる革です。ただし合成樹脂は劣化するとひび割れてしまい、修復不可能なので長く使うには適切なケアが必要です。

 

 

セミ・アリニン革

 

本染革とガラス貼り革の長所を組み合わせるようアニリン染料を使って仕上げた革の事。原皮の銀面の模様を効果的に浮き出させ透明に仕上げされます。

 

原皮の良し悪しがストレートに出るので、余り綺麗ではない革にはこの仕上げは向いていません。

 

 

 

エナメル革

 

クロム鞣しした革に樹脂又は合成樹脂を塗って仕上げた、ピカピカした光沢を出した革です。「パテントレザー」とも呼ばれます。

 

樹脂が表面を覆っているので比較的丈夫ですが、表面がひび割れる事もあるので長く使いたいなら小まめなお手入れが必要です。

 

 

スエード革

 

革の裏側を細かいサンドペーパーで削って起毛させたもの。毛足が短く、細くて柔らかいもの程良質とされます。

 

仔牛革・山羊革・豚革などが良く使われます。

 

 

 

ベロア革

 

スエードに良く似ていますが、スエードよりも毛足が長くラフな仕上がりになったもの。

 

比較的安価でカジュアルな製品に良く利用されています。

 

 

 

ヌバック革

 

主に牛革の銀面をベルベットの様に起毛させたもの。

 

鹿革(バック・スキン)の様な仕上げにすることから「ヌバック」と呼ばれています。柔らかく高級感が出るので、ドレスシューズやパーティバッグなどに利用されます。

 

 

 

パール革

 

クロム鞣しの牛革、仔山羊革、仔羊革などの表面にパール光沢を与える染料を吹き付けして仕上げた革の事。光の当たり方で様々な表情を見せてくれます。

 

 

 

型押し革

 

革の表面に色々な模様の凹凸を付けた革の事。希少な爬虫類系に類似した(安価に抑える為の)型押しと、単純に模様としての型押しの二種類に分類出来ます。エンボスレザーとも呼ばれます。

 

*Atelier Kyoto Nishijin(アトリエキョウトニシジン)では後者の模様としての「猫と肉球」の型押しをオリジナルで作りました。

 

独特の表情が生まれ、何も押されていない革よりも傷や汚れが目立ちにくいといったメリットもあります。

 

 

 

革の利用断面による種類とその特長

 

革と言うのはそのままでは非常に分厚く製品に加工するのが難しい為、通常何枚かに分けられます。外側の銀面部分と中間部分、それと裏側のスエード部分といったような感じです。

 

外側の銀面部分は「銀付き革」「ガラス貼り革」、裏側を「スエード」「ベロア」などに利用されます。

 

銀面が無い部分は革製品の裏張り(表に見えない部分)に利用されたり、PVC(ポリ塩化ビニール)やPU(ポリウレタン)などで表面をコーティングして利用される事もあり、「牛床革(ぎゅうとこかわ)」と呼ばれています。この牛床革は組織的には牛革の繊維を持っていますが、表面はPVCやPU(所謂合成皮革)なので合成皮革の様に加水分解する革となります。

 

*素材表記上は牛革(牛床革)と表記出来ます。

 

 

 

牛の成長度合いによる牛革の種類とその特長

 

動物の成長度合いによって革の質感や性質が変わっていきます、人間も同じですね。山羊をゴート、仔山羊をキッド、羊をシープ、仔羊をラムと呼ぶように様々な種類に分類されます。

 

その中でも牛革は特に細かく細分化されています。

 

 

カーフ(カーフスキン)

 

生後6か月以内の仔牛の革を「カーフ」または「カーフ・スキン」と呼びます。成牛と比べて非常にきめ細かく傷も少ないです。非常に希少で高級皮革製品に使用されます。

 

*革の面積を図る単位は「デシ」と呼ばれます、1DS=10㎝×10㎝です。

 

ライト・カーフ(ベビー・カーフとも) 約50DS~100DS

カーフ                約100DS~120DS

ヘビー・カーフ            約120DS~150DS

 

まだ仔牛なので非常に面積の小さい革しか取れません、仔牛ならではのきめ細かい銀面も相まって非常に希少とされているのです。

 

 

キップ(キップスキン)

 

生後6か月から2年後位までの革を「キップ」または「キップ・スキン」と呼びます。カーフ程ではないですが銀面も綺麗で厚みもそれなりにあるので、製品加工がし易く手ごろな革とされています。

 

160DS~200DS位の大きさになります、それなりに面積も大きく傷もまだ少ないので、加工する時に革を無駄なく取れるので生産効率が良い革とされています。

 

 

カウ(カウハイド)

 

生後2年位のメスの成牛革を「カウ・ハイド」と呼び、すでに出産したメス牛の事です。未産のメス牛は「カルビン」と呼びます。

 

成牛まで育っているので成長過程で付いた傷もあり、キップより銀面の細かさは劣ります。鞣す時に背中を中心に裁たれるので半裁(はんさい)と呼ばれ、大きさは160DS以上のものを言います。

 

バッグやシューズなど様々なアイテムに利用されている革です。

 

 

ステア(ステアハイド)

 

生後3~6か月以内に去勢したオスの2年以上経った成牛革の事を「ステア」または「ステア・ハイド」と呼びます。

 

大きさはカウと同じ160DS以上で同じく半裁になります。銀面はオスなのでカウよりも荒いですが、去勢しているので去勢していないオスの成牛革よりはキメが細かいです。丈夫で使い勝手も良いため生産量・流通量がもっとも多く、皮革製品に使われる牛革の中では一番ポピュラーとされています。

 

 

 

皮革製品の魅力

 

丈夫で長持ち

 

動物の革というのは体を守る為にあるものです、その為非常に堅牢で丈夫です。製品にするまでに様々な工程を経て、加工し易くなってはいますが、他の素材に比べると格段に堅牢で長くお使い頂けます(適切なケアをする前提ですが)

 

レザージャケットやバッグ・財布などは大事に使えば一生ものとなってくれるでしょう。

 

 

基本的には全く同じ模様がない

 

人間も同じですが、動物の革というのも成長過程で付いた傷などは消えません。ある程度は薬品等で目立たなくする事は可能かもしれませんが、それでも表面に独特の模様として残ります。

 

合成皮革等と比べると表面の傷が嫌だと感じられる方もおられると思いますが、それも一つの個性・他には無い唯一無二の商品としてお使頂ければと思います。

 

 

使えば使うほど愛着が湧く経年変化

 

何と言っても皮革製品は他の素材と比べて使えば使うほど、その性質を変化させていきます。

 

紫外線による日焼け(人間の皮膚と同じです)手の油分等が染みこみ、しっとりと柔らかく徐々に美しい艶を放つように変化します。手の油分がしっかり染み込んだ革は以前より傷が付きにくくなりますし、手に馴染む感じは皮革製品だけの感覚です。

 

正に貴方の相棒となってくれるのです。使っていく内に消えない傷も付く事もあるでしょう、それも含めての「味」を楽しみながらお使い頂けるのも、皮革製品の最大の魅力と言えるでしょう。

 

 

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